執筆者(この記事を書いた人) 岩井 健太 アンティークコインコレクション 運営統括責任者 / TRADEeze合同会社 代表社員 / (輸出入事業収益:最高 300万円 / 月) 鑑定会社NGC プレミアム会員 / アンティークコインディーラー(コイン商) 1982年生まれ。近畿大学卒。輸出入事業に従事し、30ヵ国以上の方々との取引実績あり。 現在は海外ディーラーと情報交換をしながら分散投資としての「アンティークコイン投資」を提案中。 Twitter Facebook イギリス ジョージ2世 1738 DVODECIMO 5ギニー金貨 NGC AU55 オークション日:2022年1月16日(日本時間) 開始価格:20,000ドル イギリス ジョージ2世の5ギニー金貨のご紹介です。 表面:月桂冠をかぶったジョージ2世の左向きの頭像。 裏面:冠を頂いた盾の紋章。 エッジ: • DECVS • ET • TVTAMEN • ANNO • REGNI • DVODECIMOの刻印。 重量:41.96g 参考:(Douglas-Morris 72 same dies; King 166; Stratos 199 same dies; Schneider II, 561, dies 6/5; EGC 558 [R2]; MCE 283; Spink 3663A) 【状態】一度だけ軽く拭われている形跡あり。NGCではAU55と評価されています。NGC認証番号:6295110-001 ジョージ2世は父のジョージ1世と同様、外国の北ドイツで生まれたイギリス王です。(ハノーヴァー朝) 前半は平和な繁栄期でしたが,後半はスペイン継承戦争・オーストリア継承戦争・七年戦争などが起こり、同時にアメリカ大陸でフランスと植民地争いをしなければなりませんでした。 アメリカ大陸13番目の植民地「ジョージア州」は彼の名前が由来です。 (1743年のデッティンゲンの戦いにおけるジョージ2世、ジョン・ウートン作) SPINK社発行のコインブック"Coins of England 2021"では、ジョージ2世の5ギニー金貨は全部で12種類のタイプがあります。 在位が33年もあったため、大きくはジョージ2世の肖像がヤングヘッドかオールドヘッドかで分けることができます。 国王の肖像の下部に「EIC」と刻印されたタイプはイギリス東インド会社(East India Company)が産出した地金を使用した金貨で希少性が高いとされています。 その他はプルーフ加工の有無やエッジに刻印があるかなどです。 今回の金貨はヤングヘッドで一般的なEICの刻印がないタイプになります。 一般的とはいえ、つい先日の2022年1月10日にヘリテージオークションで落札された近似タイプの5ギニー金貨は、NGCでMS63と高評価だったため156,000ドルになりました。(バイヤーズプレミアム込み、輸入消費税10%なし) 日本に持ち込むと考えますと日本円で約2000万円です。 また同オークションで同タイプのAU58は52,800ドルで落札されました。 他にも別グレードのジョージ2世5ギニー金貨が2枚出品されていました。 イギリスの5ギニー金貨は日本でも世界でも人気が高く、コレクターも非常に多いです。 そして、ジョージ2世5ギニー金貨はもれることなく上昇トレンドです。 このヘリテージオークションの結果から、今回の金貨(AU55)が300〜400万円で落札できれば適正ではないかと考えました。 これ以上の価格になる可能性も、300万円付近で着地する可能性もあるかと思います。 ご希望の方は落札額の5.5%の入札代行手数料でオークション代理入札を承ります。 「落札額」とは、 「落札価格×バイヤーズプレミアム(約20%)×輸入消費税(10%) 」です。 こちらに5.5%をかけた額と、国際送料・保険料が総支払い金額です。 (※バイヤーズプレミアムはオークションハウスに支払う手数料です。)(※手渡し護送サービスまたは国内送料は当社で負担いたします。)(※これらは後に変更する可能性がございます。) コインの応札限度額を日本円でご教示くださいませ。 詳細はぜひお問い合わせくださいませ。