【新着コイン】古代ローマ ローマ帝国 ユリア・ドムナ 193-217年 アウレウス金貨 CHAU★STRIKE:5/5,SURFACE:3/5
【新着コイン】古代ローマ ローマ帝国 ユリア・ドムナ 193-217年 アウレウス金貨 CHAU★STRIKE:5/5 3/5
こんにちは!
アンティークコインコレクションの岩井でございます。
これから新着コインをお知らせとしてブログでも紹介させていただきます。
また、「こうすれば見やすい」などのご意見・ご要望がございましたら是非お気軽にご連絡くださいませ。
今回は、「ローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの妻ユリア・ドムナのアウレウス金貨」です。
西暦193-217年にローマで鋳造されました。
表面:IVLIA AVGVSTAの刻印。ドレープのかかったユリア・ドムナの胸像。
裏面:DIANA LVCIFERAの刻印。両手で火のついた松明を持つディアーナ女神。
サイズ:21mm
重量:7.49g
参考:Antike Kunst (1967), 501 (this coin); BMC 14 and pl. 27, 7 (same dies); Calicó 2610 (same dies); Cohen 26 var. (no crescent on shoulders of Diana); RIC 548 var. (no crescent on shoulders of Diana).
【来歴(所蔵歴)】
Hans Krähenbühlのコレクションより、Kricheldorf XIII (Stuttgart), 23 September 1963, Lot 248 と Mario Ratto Fixed Price List III (Milan), 1949, Item 29
【状態】
NGCではChAU Strike:5/5,Surface:3/5と評価されています。
NGC認定番号:6158077001
Ch(チョイス)とはそのグレードの中でも特に状態が良いコインに付けられます。
211年に夫のセウェルスが没すると、ユリアは共同皇帝となった2人の息子カラカラとゲタの調停者としての役割を担うようになります。
しかし兄カラカラと弟ゲタは仲が非常に悪く、絶えず何かしら対立し、同年12月にカラカラはゲタを殺害しました。

その後もユリアはカラカラを支え、内政を取り仕切っていたとされるが、217年にパルティア遠征にカラカラとともに出征。しかし、この遠征中にカラカラは近衛兵士に暗殺されました。
後を継いで皇帝に即位した近衛隊長官マクリヌスは当初旧セウェルス朝関係者にも寛大であったが、やがてユリア・ドムナを反逆の容疑でアンティオキアに幽閉。
この頃すでに重い病に冒されていたユリア・ドムナは絶食して死を選んだとされる。
息子兄弟が殺し合い、カラカラは暴君と酷評されるも母の愛のもと精一杯生き抜いたのでしょう。
■裏面:狩猟、貞節と月の女神「ディアーナ」

ディアーナは、ギリシア神話ではアルテミスと同一視されています。
南イタリアのカプアとローマ付近のネミ湖湖畔のアリキアを中心に崇拝されていました。
アメリカのメトロポリタン美術館には、あのセントゴーデンス金貨をデザインしたセント・ゴーデンスによって造られたディアーナ象が所蔵されています。

ユリア・ドムナの金貨は市場での出現頻度も比較的少なく希少性があります。
このタイプの銀貨はオークションでも見る機会がありますが、金貨は滅多に出現しません。
この機会にコレクションの一部に加えられてはいかがでしょうか。
古代ローマ ローマ帝国 ユリア・ドムナ 193-217年 アウレウス金貨 CHAU★STRIKE:5/5 3/5
(商品ページ)