ポーランド グダニスク地方 ジグムント3世(ジギスムント3世) 1592年 7ダカット金メダル PCGS AU55 R8 オークション日:2022年1月15日(日本時間) 開始価格:60,000ドル ジグムント3世の非常にレアな7ダカット金メダルの紹介です。 表面:ジグムント3世の胸像。 裏面:左側にイルカに座った海の神ネプチューンがトライデントの槍を持っている。頭上に船のデザイン。右側に穀物供給の女神アノーナがコルヌコピアとスペードを持っている。そして二人の上部にグダニスクの紋章。 重量:24.41g 参考:(Fr-Unlisted; H-C-7548 (R5); Dutkowski-182 (R8); Srebra/Zlota-I1.12; Vossberg-626) 【来歴(所蔵歴)】マーク&ロッティ・ソルトンコレクションより。Ex. Frankiewicz (おそらくHelbing 11/1909, Lot # 629; Schlessinger 9/1930, Lot # 359)。 【状態】PCGSではAU55の評価を受けており、おそらく唯一の特級品です。PCGS認証番号:43649641 ジグムント3世とは、ポーランド王(在位1587~1632)とスウェーデン王(在位1592~99)を兼任したヴァーサ朝(VASA)の王です。 ハプスブルク家のマクシミリアン大公と争って王位を得ました。 (同じ名前の神聖ローマ皇帝なども実在しているので少し混乱します。) ジグムント3世は、ポーランドのヨーロッパにおける影響力が最も高い時期にポーランドを統治していました。 また、熱心なカトリック教徒であったため、合同教会(ギリシア正教の典礼を保持したうえで、ローマ教皇の主権を認めたもの)を設立し、反宗教改革を活発にさせた人物です。 ご紹介の当コインは、ジグムント3世がスウェーデン王に即位した1594年より前のコインです。 スウェーデン王という刻印がないため、1592年か1593年のどこかで鋳造されたものと思われますが、多くの資料より1592年という見解で一致しているようです。 ジグムント3世の金貨や金メダルは多くの種類が発行されていて、貨幣学の世界で最も人気があり、コレクション対象にされる魅力的な作品の一つです。 つまり世界、特にヨーロッパ圏に大きな需要があります。 当コインは、ジグムント3世が広大な王国の航海と農業の両方に力を注いだことを記念して作られたようです。 こちらの7ダカット金メダルはオークションに出品された例はほとんどなく、2008年に同じタイプでより重量のある金メダルが一回だけあるようです。 しかし、それは落書きがあったようで、私は調査してもその出品歴すら見つけることができませんでした。 過去の落札価格データから適正価格を判断することはできませんでした。 他のジグムント3世の過去のダカット金貨・金メダルの落札価格を見ると高値で取引されていることが分かります。 ジグムント3世のダカット金貨・金メダルの落札結果(ドル表記、価格が高い順に並べ替え、リンク先:SIXBID) おそらく当コインは2000万円を超える可能性がありますが、3年以上の保有でほぼ確実にキャピタルゲインを得ることができると判断します。 価格・希少性が高い金貨・金メダルでかつ海外需要もしっかりしていますので、売却時には海外富裕層の入札が多く入ることが予想されます。 ご希望の方は入札代行を承ります。